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【2023年】コウノトリ「ひかる」・「レイ」ペアの繁殖について

コウノトリの野外繁殖記録(2023年)

今年も昨年と同じペアが、同じ場所で営巣(巣作り)し、ふ化が推定されました。
皆さんで成長を温かく見守りましょう。

 

ヒナ2羽の巣立ちが確認されました

【1羽目】
巣立ちしたヒナ:小白 (コハク) メス J0528  足環:(右) 緑・黄 (左) 黒・青
巣立ちの日時 :令和5年6月8日(木曜日) AM9時54分(誕生から64日目)
【2羽目】
巣立ちしたヒナ:千歳 (チトセ) メス J0529  足環:(右) 緑・黄 (左) 黒・緑
巣立ちの日時 :令和5年6月9日(金曜日) AM10時46分(誕生から65目)2羽とも人工巣塔から飛び立ち、人工巣塔南西に着地したことを確認されました

 

5月19日にヒナ2羽へ足環を装着しました

誕生したヒナが順調に育っていることから、5月19日(金曜日)に個体識別のための足環装着及び検体採取を行いました。
作業の結果、ヒナは順調に成長していることが分かりました。
詳細は、記録資料をご覧ください。
装着された足環

 

ヒナの姿が確認されました

・4月10日 ヒナの目撃情報が届く
・4月11日 2羽のヒナを確認
ひかると2羽のヒナ

 

4月6日をふ化日と推定しました

・4月6日 親鳥が餌を吐き出すような行動を2回確認

上記を受けて、Ippm-Ows(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル)及び兵庫県立コウノトリの郷公園の助言のもと、観察者からの報告やライブカメラの映像によりヒナがふ化したものと推定しました。

 

3月3日を産卵開始日と推定しました

  • 1月22日頃から 交尾らしき行動を確認
  • 2月20日頃から 巣に伏せるような行動を確認

ボランティアの方が観察された記録から、3月3日に産卵が開始したと推定されました。

<推定作業に協力いただいた機関>

Ippm-Ows(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル)<外部リンク>

兵庫県立コウノトリの郷公園<外部リンク>

 

ペア個体について

【オス】「ひかる」7歳(個体番号J0128)
平成28(2016)年3月28日 千葉県野田市「こうのとりの里」生まれ
【メス】「レイ」4歳(個体番号J0238)
平成31(2019)年4月6日 千葉県野田市「こうのとりの里」生まれ

 

観察マナーの遵守にご協力ください

大空を悠々と飛ぶコウノトリですが、何かにぶつかったりしてケガをするケースが少なくありません。
巣に近づかないようにして、巣以外の場所で見かけても十分に距離をとることが大切です。
また、餌を与えてしまうと自ら餌を探さなくなり、野生復帰の妨げになります。
さらに、コウノトリを観察・撮影しようとして道路や農道に駐車すると、地元の住民の方に迷惑をかけてしまうかもしれません。
コウノトリにも、地域にも十分に配慮し、楽しく観察しましょう。

 

関連情報

市民による参加型コウノトリ目撃情報
※全国各地で目撃された最新の情報が分かります。